【基本情報】
三石 琴乃(みついし ことの、1967年12月8日 - )は日本の女性声優・ナレーター。
ラズリーアロー所属。東京都出身。
身長160cm、血液型はA型、星座はいて座。
【特色】
幼女、少女、大人の女性など、色々なタイプの声を担当している。
『美少女戦士セーラームーン』シリーズで月野うさぎ/セーラームーン役、『新世紀エヴァンゲリオン』で葛城ミサト役、『少女革命ウテナ』で有栖川樹璃役など、作品内で重要な位置を占めた作品をはじめ、『クレヨンしんちゃん』での上尾先生役、『GTO』での神崎麗美役、『機動戦士ガンダムSEED』でのマリュー・ラミアス/ハロ役、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』での菅生あすか役など、多くのヒットアニメに出演した。
既婚者であり、子供がいる。
【セーラームーン】
エッセイ『月 星 太陽』のなかでは、『セーラームーン』の第44〜46話を入院により降板した際のエピソードが自身のプライベートとともに赤裸々に綴られている。また、同話に出演できなかったことを心残りとしており、のちに『アニメイトカセットコレクション』3巻に、三石琴乃版『セーラームーン』最終回を収録している。
『ゲンジ通信あげだま』(平家いぶき役)では、第49話でムーンの決め台詞・変身シーンのパロディシーンを声で演じた。これは、セーラームーンの初期脚本家とあげだまの脚本家が、同じ人物だったために実現したものである。このほか、『剣勇伝説YAIBA』(峰さやか役)第41話、『エクセル・サーガ』(エクセル役)第17話でも、それぞれ決め台詞の一部・パロディシーンを発している。
三石の私生活の趣味は、うさぎ同様に「食う・寝る・遊ぶ」の三拍子と言われる。
三石は当時から「うさぎの声は出すのが難しい」と発言していた。後年には「妊娠したからもう当時と同じ声は出せない」という類の発言もしている。一方で、「うさぎは絶対自分でなければできない」と雑誌インタビューにて語ったこともあり、今でも『ウチくる!?』などのナレーションでは月野うさぎと同じ声色を使うことがある。
うさぎの印象が強いためか、「金髪」・「お姫様」・「おバカ」のいずれかにちなむ役は、その後も担当することが多かった。
『セーラームーン』の原作者武内直子が同じく漫画家の冨樫義博と結婚した際には、冨樫の代表作『幽☆遊☆白書』の主人公である浦飯幽助役を担当していた佐々木望と共に司会を行っている。
劇場版『鋼の錬金術師』で実写版『セーラームーン』で月野うさぎ役を演じた沢井美優と共演。アニメ版&実写版『セーラームーン』共演となった。
2007年5月3日には、日本テレビ系の『スッキリ!!』にVTR出演。『美少女戦士セーラームーン』の大ファンだというタレントの中川翔子が、5月5日に誕生日を迎えるということで、コメントを寄せた。その際、自らの声(月野うさぎ)を吹き込んだ目覚まし時計をプレゼントした。
準主人公の1人・水野亜美役として共演した久川綾も、最初のオーディションはうさぎ役で受けていた。アフレコスタジオ入りした際、三石の演技を見て「自分には絶対に出来ない」と感嘆したという。
『セーラームーン』の収録の際、当時まだ無名の新人だった頃の阪口大助を、新人でマネージャーが着いていなかったこともあり、アフレコ現場に潜入したアニメファンと誤解して叱責したことがあるという。
『セーラームーン』で出世した三石だったが、初代の終盤となる第44〜46話、次作『R』の第1〜4話となる第47〜50話まで、病気療養(当時の公式発表では虫垂炎とされていた)のために仕事を休んでいた。当時の社長が自著で「売れっ子になった三石に仕事を取らせ過ぎたことが一因で申し訳ない出来事だった」と語っている。
しかし、その一方で『セーラームーン』で有名になり過ぎたため、その後はどこへ行っても「『セーラームーン』のうさぎ役の三石」というイメージが付いてまわってしまい、そのイメージを払拭するのに非常に苦労したという苦々しい思い出もあったと語っている。しかし現在は「セーラームーン」は自分のキャリアを語る上で欠かすことの出来ない作品として受け入れている。
【おるちゅばんエビちゅ】
『おるちゅばんエビちゅ』では主人公のエビちゅを演じているが、三石は元々多くの知人に勧める程の原作漫画ファンだった。そのため、アニメ化を知った際には自らえびちゅ役を志願し、甲斐あって役が決定した際には非常に喜んだと言う。そんな経緯もあってか、ノリノリな声の演技を見せている。
また、自分が声を演じたキャラクターの中で、一番のお気に入りにエビちゅを挙げている。