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菅野よう子(かんのようこ)

概要

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【基本情報】
菅野 よう子(かんの ようこ、yoko kanno、本名:菅野 洋子(読みは同じ)、1964年3月18日 - )は、日本の作曲家、編曲家、プロデューサー、ピアニスト、歌手。
宮城県出身。主にCM、アニメ、ゲーム、ドラマ、映画の音楽を手がけている。
即興ピアニスト、作曲家の菅野洋子とは、同姓同名であるうえ、宮城県出身、早稲田大学出身という経歴も似ているが、全くの別人である。


【楽曲】
・古今東西の多様な音楽ジャンルを作編曲できる器用さは業界内外において評価が高い。ただし本人の嗜好としては「ジャズはあまり好きではない」とのこと。加えてクラブミュージックに見られる繰り返しの多いミニマルな展開やキックの4つ打ちもあまり好きではなく、「Cowboy Bebop remixes music for freelance」のリミキサーの選定をしていた渡辺信一郎や佐藤大に対して「これは音楽じゃない」「マシンが鳴っているだけで気持ち悪い」等と言い、二人から大量のクラブミュージックのレコードを聞かされたという逸話がある。その後『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』では作品世界を意識した結果4つ打ちを取り入れた旨を脚本で作品に参加した佐藤が語っており、その他の作品の楽曲においても4つ打ちを取り入れたものが幾つか存在する。
・アンサンブルを駆使する手腕と共に『WOLF’S RAIN』のサントラにおいて、東京で録音し完成していたバンド編成のオケを、アメリカのスタジオ作業中にふと聞いた印象で、ボーカルのアコースティック・ギター一本の弾き語りに差し替えるといった自由さも兼ね備えている。このエピソードはボーカルのスティーブ・コンテのウェブサイトの日記中に語られているが、コンテ自身、ジャズギターの学校を卒業しているとはいえ、既に完成したオケを破棄し弾き語りに差し替えた事に相当驚いたと語っている。
・『∀ガンダム』の作曲を担当した際、総監督の富野由悠季から「男性と女性の裏に秘められた、その、レズとかホモとか、そういう危うさも含んだところでの、あの、遺伝子が暗躍する感じの曲」を作るよう注文され、どういう曲なのか非常に悩んだというエピソードがある。ちなみに、同作は、ガンダムのテレビシリーズの音楽家において女性の作曲家を起用した唯一の作品である。
・このように多くのジャンルを扱うため、器用貧乏と言われ傷ついた事もあるというが、「器用貧乏も10年続けるとゴールデン器用(または金の小手先)に変わるのだ。何でもできて文句あっか?!」と語っている。


【作曲】
作曲以外にも、『カウボーイビバップ』の『3.14』や『オーバン・スターレーサーズ』の主題歌『CHANCE TO SHINE』(岩里祐穂との共作)など、少数ではあるが作詞も手掛けている。


【歌手活動】
■Gabriela Robin
・菅野の作品には、作詞家・ボーカルとしてGabriela Robinという名がしばしばクレジットされている。曲によっては、この歌手の声が明らかに菅野のものであることから、「Gabriela Robinは菅野の変名なのではないか」という推測がなされてきた。作詞者としては比較的文法などから自由な日本語、英語などを駆使して詞を綴る。変わったところではあたかも仏語であるかのように書かれた日本語詞があり(多田葵『Wo qui non coin』)、菅野はこれをハナモゲラと呼んでいる。
・通常、コンサートでは坂本真綾やOrigaが代役を務めていたが、2009年7月7日のコンサート『超時空七夕ソニック』において、初めてGabriela Robinが聴衆の前で歌うことが事前に告知された。コンサートパンフレット『超時空七夕ソニック』の「Interview with Gabriela Robin」の項では、Gabriela Robinの写真として菅野の扮装姿が掲載され、コンサート中にはボーカルがRobin名義の曲「Moon」(『∀ガンダム』の挿入歌)を、菅野自身が歌いあげた。


【評価】
・菅野を高く評価していると公表している人物に菅野と同じくアニメソングの作曲に多数携わっている作曲家田中公平がいる。田中は菅野を尊敬していると言う。
・現代ジャズ/フュージョン界の第一人者で、グラミー受賞アーティストのパット・メセニーは自身のアルバムのプロモーションのインタビュー中、前後の脈絡無く唐突に菅野の楽曲に好意的なメッセージを残している。歌手のMIKAは、世界中で一番好きなアレンジャーやプロデューサーとして彼女の名前を挙げている。
・青土社で『特集菅野よう子 ユリイカ詩と批評 2009年8月号』が刊行された。

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経歴

宮城県出身。父は大学教授、母は看護婦という家で生まれ、厳格なしつけを受け育つ。幼少時からYAMAHA音楽教室に通い、音楽コンクールに出場するたびに、賞をとっていた。音楽コンクールの審査員だった芥川也寸志からその才能を注目され、子供時代から、個人的に作曲を師事。

早稲田大学第一文学部在学中に「てつ100%」のキーボード担当としてデビュー、1stアルバム『てつ100%』、2ndアルバム『あと3cm』、3rdアルバム『Jack in the box』、4thアルバム『素直』をリリースした。同バンドの活動と並行して、光栄(現コーエー)の『信長の野望シリーズ』『大航海時代シリーズ』などの歴史シミュレーションゲームの楽曲を担当。それにより作編曲家として認知され、アニメやCM音楽畑へ活動を広げていった。

2009年現在ではアニメとCMの音楽製作を主な活動の場としている。テレビCMの音楽も数多く手掛けている。それらと並行して、坂本真綾、小泉今日子などのアルバムのプロデュースも手がけている。また、過去に手がけたサウンドトラックの楽曲がテレビ番組のBGMとして頻繁に使用される。

職業作曲家としてのサウンドトラック制作を表現活動のメインに据えるスタンスのため、多作でありながら個人名義のオリジナルアルバムリリースに関して積極的ではない。唯一本人名義だった『Song to fly』も、音楽を担当した簡易フライトシミュレーションゲーム『アースウインズ』のサウンドトラックを同コンセプトの元で肉付けした構成であり、本人も「あれはゲーム音楽」と述べている。2007年には菅野よう子名義によるTV-CMワーク集『CMようこ(英語版)』を配信限定でリリース、翌2008年にCD化した。2011年の第62回NHK紅白歌合戦ではオープニングテーマを担当することが発表された。

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